この記事でわかること
小型犬を迎える前に、運動・被毛の手入れ・安全対策・健康管理の負担を確認。10犬種の特徴と暮らしの工夫を、難易度の順位ではなく必要なケアの違いから紹介します。
WITH 1 DOG編集部
公開資料を参照して作成しています。犬には個体差があります。健康・食事に関する内容は一般的な情報であり、診断や治療の代わりではありません。気になる変化がある場合は獣医師へ相談してください。
結論|最初に押さえたいこと
小型犬の飼育で大変になりやすいのは、運動、被毛の手入れ、体格に合った安全対策、そして健康の変化への気づきです。犬種名だけで難しさは決まりません。10犬種を、迎える前に準備したいことから見ていきましょう。
小型犬を迎える前に、運動・被毛の手入れ・安全対策・健康管理の負担を確認。10犬種の特徴と暮らしの工夫を、難易度の順位ではなく必要なケアの違いから紹介します。
小型犬の飼育で大変になりやすいのは、運動、被毛の手入れ、体格に合った安全対策、そして健康の変化への気づきです。犬種名だけで難しさは決まりません。10犬種を、迎える前に準備したいことから見ていきましょう。
「小さいから世話も少ない」と考えて迎えると、暮らし始めてから戸惑うことがあります。たとえば、散歩と遊びの時間が必要な犬と、毎日のブラッシングを予定に入れたい犬では、ご主人が用意するものも違います。
この記事は飼育の難しさを順位づけするものではありません。元記事で紹介した10犬種について、公式団体や獣医療団体の情報を手がかりに、手間の中身と生活の準備を整理します。性格、年齢、健康状態、これまでの経験によっても必要なケアは変わります。
資料確認日:2026年10月11日
AKC、犬種クラブ、PDSA、AVSABなどの公式・専門情報を優先して確認しています。健康に関する内容は一般的な情報提供であり、診断や治療の代わりになるものではありません。本記事に獣医師による個別監修は付いていません。
住まいの条件から考えたいご主人へ
住まいの規約や生活動線を確認したい方は、 マンションで飼いやすい小型犬は?10犬種の違いと迎える前の確認事項 をご覧ください。
10犬種のケアと迎える前の準備
ここからは10犬種について、毎日のケア、手間がかかりやすい場面、暮らしの工夫、気をつけたいことの順に整理します。犬種名だけで判断せず、ご家庭で続けられる準備と照らし合わせてご覧ください。
散歩に加えて、遊びと学ぶ時間を

ジャックラッセルテリア
特徴と日々のケア
小さな体でもよく動き、走ることや追いかけることを楽しむ犬種です。元気さは魅力ですが、室内で自由にしておくだけで毎日の活動が足りるとは限りません。
手間がかかる場面
負担として考えたいのは、外に出る時間に加え、ご主人が遊びに関わる時間です。仕事のある日も散歩と遊びを組み込めるか、雨の日にどう過ごすかまで考えておきましょう。
暮らしの工夫
週末にまとめて遊ぶ予定だけでなく、平日の朝と帰宅後の予定に「愛犬と動く時間」を書き込んでみてください。散歩の道中でにおいを嗅ぐ時間や、室内で安全に探す遊びも候補になります。
気をつけたいこと
運動時間をすべての犬で「1日2時間」と固定することは避けます。年齢や健康、気候に合わせて内容を調整し、体調に不安がある場合は獣医師に相談してください。疲れさせきることを目的に、無理な運動を続けないことも大切です。
活発さに合わせて、玄関と小物を見直す

ミニチュアピンシャー
特徴と日々のケア
引き締まった体つきのミニチュアピンシャーは、活発で運動を必要とする犬種です。「小型で短毛だから手がかからない」と考えるより、活動の機会と安全対策を一緒に準備したいところです。
手間がかかる場面
毎日の散歩や遊びに加え、飛び出しや誤飲が起こりにくい環境づくりが重要です。犬種クラブも、手の届く場所にある小物や薬、外へ通じる扉・囲いの隙間への注意を呼びかけています。
暮らしの工夫
玄関を開ける前に愛犬がどこにいるか確認できる動線を作り、来客時も同じ手順にそろえます。床だけでなく、届きそうな低い棚の小物も点検してみましょう。
気をつけたいこと
自己主張を「わがまま」と決めつけず、してほしい行動を短い練習で伝えていきます。家族で合図や対応をそろえ、できた直後に報酬を与える方針が基本です。できない場面では刺激や課題を小さくして考えます。
寒さと転落への配慮を、運動と両立する

イタリアングレーハウンド
特徴と日々のケア
細い脚としなやかな体が印象的ですが、室内で静かに過ごすだけの犬ではありません。AKCは、定期的な運動が必要な活動的な犬種とし、短い被毛のため寒い時期の配慮も挙げています。
手間がかかる場面
暮らしの準備では、温かい休息場所と、安全に動ける場所の両方を考えます。骨折につながる危険な状況を避けることも大切で、高い家具からの飛び降りや滑りやすい着地場所は見直したいポイントです。
暮らしの工夫
ソファへ上がってから対策するより、使わせる場所を先に決めると生活を整えやすくなります。滑り止めを置くときは、マット自体がずれたり端でつまずいたりしないかも確認しましょう。
気をつけたいこと
寒い日は服の有無だけで判断せず、気候と愛犬の様子に応じて外で過ごす時間を調整します。歩きたがらない、脚を着けないなどの変化があれば、性格の問題とせず獣医師へ相談してください。
豊かな被毛と、暑い日の呼吸への気配り

ペキニーズ
特徴と日々のケア
豊かな被毛と落ち着いた佇まいが魅力のペキニーズ。長く密な毛には毎日のブラッシングが必要とされており、見た目のふわふわを保つには、ご主人がお手入れに関わる時間が欠かせません。
手間がかかる場面
短い鼻をもつ犬種で、暑さや過度な運動によって呼吸の問題が出ることがあります。室温管理と散歩の時間帯を考え、息づかいの変化にも目を向けましょう。鼻の短さだけで、個々の健康状態が決まるわけではありません。
暮らしの工夫
夏の予定は、出発時の涼しさだけでなく帰宅時刻まで含めて組みます。留守中の室内環境と、休める場所の確保も、お迎え前に家族で確認しておきたい点です。
気をつけたいこと
毛玉を見つけたときに強く引っ張ってとかすより、日々の短いケアで状態を確かめ、扱いにくい場合はトリマーへ相談します。呼吸が苦しそうなときは「この犬種だから」と済ませず、速やかに動物病院へ連絡してください。
体の小ささに合わせた接し方を家族でそろえる

チワワ
特徴と日々のケア
チワワの小さな体は、抱いて移動しやすい一方、周囲の人が接し方を意識する必要もあります。犬種だけで「神経質」「留守番ができない」と決めず、その子の反応を見ながら生活を作っていきましょう。
手間がかかる場面
被毛の手入れはスムースコートとロングコートで異なります。小さいからケアが不要になるわけではなく、毛質に応じたブラッシングや日々の体の確認を、無理なく続けることが大切です。
暮らしの工夫
来客にも、いきなり抱き上げず、愛犬が落ち着ける距離から接してもらいましょう。床で休んでいるときに踏まれにくい寝床の位置や、家具の隙間も、小柄な犬と暮らす家では見直したいところです。
気をつけたいこと
留守番の練習は犬種名から時間を決めず、短い不在での反応を確かめながら進めます。強い不安が続く、体調や行動が急に変わった場合は、ご主人だけで抱えず獣医師や行動の専門家に相談してください。
被毛のケアと、目の変化の確認を分けて考える

シーズー
特徴と日々のケア
丸い目とやわらかな表情が魅力のシーズーは、被毛をどの長さで保つかによってお手入れの組み立て方が変わります。PDSAは毎日のブラッシングを案内しており、カットする場合も継続したケアが必要です。
手間がかかる場面
口元に食べ物が残っていないか、目の周りに汚れがたまっていないかを確認する習慣も作りましょう。美容のためのお手入れと、目に痛みや異常がないかを見ることは、分けて考える必要があります。
暮らしの工夫
散歩後や食後など、すでにある生活習慣に短い確認を結び付けると続けやすくなります。ご主人ができる範囲の手入れと、サロンへ任せる内容・費用を迎える前に相談しておくと安心です。
気をつけたいこと
涙やけを拭けば目の病気を防げる、とはいえません。目をしょぼしょぼさせる、痛がる、急に赤くなるなどの変化があれば、見た目だけの問題とせず早めに獣医師に相談してください。
学ぶ楽しさと遊ぶ時間を、毎日の暮らしへ

パピヨン
特徴と日々のケア
蝶のような耳の飾り毛が目を引くパピヨンは、活動的で遊ぶことを楽しむ犬種です。「賢すぎるからしつけが難しい」とまとめるより、ご主人と学ぶ機会や体を動かす時間を用意できるかを考えましょう。
手間がかかる場面
散歩だけでなく、短い合図の練習やおもちゃを使った遊びも暮らしに入れられます。難しい課題を長く続けるより、愛犬ができる段階を見つけ、成功しやすい内容から楽しむことがポイントです。
暮らしの工夫
忙しい日も、一度に長く関わる予定だけに頼らず、家事の合間などに短い遊びの時間を作ってみましょう。活動と休息を切り替えられるよう、静かに過ごせる場所も用意します。
気をつけたいこと
耳の後ろや脚の飾り毛は、絡まりがないか確認したい場所です。見た目が軽やかでもお手入れがゼロになるわけではありません。ブラシやコームの使い方に迷ったら、毛質に合う方法をトリマーへ相談しましょう。
ふわふわの被毛の奥まで、状態を確かめる

ポメラニアン
特徴と日々のケア
豊かな被毛といきいきした表情が魅力のポメラニアン。ふわふわの見た目を楽しむには、定期的なブラッシングなどのグルーミングを、生活の一部として考える必要があります。
手間がかかる場面
お手入れに使える時間だけでなく、愛犬が体に触れられることへ少しずつ慣れる時間も見込んでおきましょう。毛が絡まってから一度に済ませようとすると、犬にもご主人にも負担になりがちです。
暮らしの工夫
ブラッシングをするときは、見えている表面だけで終わらせず、皮膚や毛の状態を無理のない範囲で確認します。嫌がるときは力で押し切らず、扱い方や道具が合っているかをトリマーへ相談してください。
気をつけたいこと
吠えが気になる場合も、「吠える犬種だから」で終わらせず、いつ、何に反応するのかを観察します。窓の外や来客など、きっかけを減らす環境調整と、望む行動を報酬で伝える練習を組み合わせて考えましょう。
背中の健康と、普段の動きの変化を知っておく

ミニチュアダックスフンド
特徴と日々のケア
短い脚と胴の長いシルエットが印象的なミニチュアダックスフンド。ダックスフンドは椎間板疾患(IVDD)のリスクが知られる犬種で、迎える前に知っておきたい健康上の論点です。
手間がかかる場面
滑りやすい場所や家具の使い方を見直すことは生活上の安全対策ですが、それだけで椎間板疾患を防げるとはいえません。「少しの段差でも必ず腰を痛める」とも決めつけず、体重や運動について獣医師と相談しましょう。
暮らしの工夫
普段の歩き方や、休んだあと立ち上がる様子を知っておくと、変化を伝えやすくなります。気になる動きがあれば、受診時に説明できるよう、起きた時刻や様子を記録しておきましょう。
気をつけたいこと
背中を痛がる、歩き方がおかしい、後ろ脚に力が入らないなどの変化があれば、速やかに動物病院へ連絡し、受診時期を確認してください。急に立てない・歩けない、または症状が急速に悪化する場合は、緊急の受診が必要な状況として、すぐに動物病院へ連絡してください。
白い被毛を清潔に保つ、毎日の小さなお手入れ

マルチーズ
特徴と日々のケア
白い被毛が魅力のマルチーズは、日々のグルーミングが必要な犬種です。長さや毛の状態に合わせて手入れを続ける時間が、ご主人の暮らしにあるかを考えてみましょう。
手間がかかる場面
「最も飼育が難しい犬」とする根拠はありません。手間の中心を、皮膚トラブルが必ず多いといった印象で説明するより、被毛の絡まりや汚れを確認し、必要なケアを続けることとして捉えます。
暮らしの工夫
見た目の白さだけを目標にせず、愛犬が落ち着いてケアを受けられる手順を作りましょう。顔周りのお手入れを嫌がるときは無理に続けず、方法をトリマーや獣医師に相談することも選択肢です。
気をつけたいこと
涙の跡や皮膚の変化が続く場合は、フードやケア用品を次々に替えて自己判断するより、原因を獣医師に確認してください。痛がる、目を閉じたままにするなどの変化があるときは、見た目のケアだけで済ませないことが大切です。
まとめ|「大変」の中身を知って、続けられる暮らしを
小型犬の飼育で確認したいのは、名前に付けられた難易度より、毎日必要になるお世話です。散歩や遊び、被毛のケア、安全な住環境、体調の観察を、ご主人の平日にも続けられる形へ落とし込みましょう。
迎える候補が決まったら、その犬が今どんな生活をしているかを、譲渡元やブリーダーに具体的に聞いてみてください。食事や運動、苦手な刺激、通院歴などを確認し、必要に応じて獣医師や報酬ベースのトレーニングを行う専門家へ相談すると、準備をその子に合わせられます。
小型犬の飼育でよくある質問
Q. 飼うのが一番難しい小型犬はどの犬種ですか?
この10犬種を一律に順位づけできる共通の調査根拠は確認していません。運動、被毛のケア、健康管理などのうち、ご主人が継続しにくい負担は何かを考え、その犬自身の状態と照らし合わせましょう。
Q. 小型犬なら散歩はなくても大丈夫ですか?
体が小さいことだけで、運動や刺激が不要にはなりません。散歩や遊びの内容は、犬種傾向に加えて年齢、健康状態、気候に合わせて調整します。体調に制約がある場合は獣医師に相談してください。
Q. 吠える犬は、強く叱った方が覚えますか?
強く叱ることを基本にはしません。吠えるきっかけを観察し、刺激を減らす工夫と報酬ベースの練習を考えます。急な変化や強い不安がある場合は、体調の問題も含めて専門家へ相談しましょう。
Q. 共働きだと、この10犬種は迎えられませんか?
働き方や犬種だけでは決められません。留守番の練習、排泄や食事、散歩、体調不良時の対応を、実際の勤務時間に合わせて考えます。留守中の世話を頼める人やサービスも含め、その子に必要なケアを続けられるか確認しましょう。
Q. ケア用品を買えば、飼育の大変さは解決しますか?
用品は生活を助けますが、散歩や手入れの時間、教え方、診察の代わりにはなりません。まず必要なケアを決め、ブラシは毛質や皮膚の状態、マットは滑りにくさとずれにくさなど、使う目的から選びましょう。
参考資料・出典
各NOTEの内容は、編集部による実用上の提案として参考資料と分けて記載しています。資料確認日:2026年10月11日。
• 共通|報酬を用いたトレーニング方針 — AVSAB 犬のトレーニングに関する声明
• ジャックラッセルテリア|活動量と毎日の運動 — PDSA Jack Russell Terrier
• ミニチュアピンシャー|活発さと運動機会 — AKC Miniature Pinscher
• ミニチュアピンシャー|誤飲・飛び出しを防ぐ環境づくり — MPCA 犬種解説
• イタリアングレーハウンド|運動と寒さへの配慮 — AKC Italian Greyhound
• ペキニーズ|被毛と毎日のブラッシング — PDSA Pekingese
• チワワ|毛質に応じたグルーミング — AKC Chihuahua
• シーズー|被毛の長さに応じた継続ケア — PDSA Shih Tzu
• パピヨン|活動量と学びの機会 — AKC Papillon
• ポメラニアン|定期的なブラッシング — AKC Pomeranian
• ミニチュアダックスフンド|椎間板疾患(IVDD)のリスク — Dachshund Health UK IVDD解説
• ミニチュアダックスフンド|受診を考える症状 — Dachshund Health UK 症状
• マルチーズ|日々のグルーミング — PDSA Maltese
• シーズー|目の異変と早めの受診判断 — PDSA 緊急受診例
0件のコメント