車に貼られた、小さなロゴや文字。それが「カッティングステッカー」です。
派手さはないけれど、車の印象を静かに変え、オーナーの価値観を語る。そんな存在として、カッティングステッカーは長く使われてきました。
このページでは、カッティングステッカーとは何か、そして長く使うために知っておきたい基礎 を整理します。
カッティングステッカーとは

カッティングステッカーとは、単色のシートをカットして作られるステッカー のことです。
一般的な印刷ステッカーと違い…。
- 余白(背景)がなく
- デザイン部分だけが残り
- 車体に直接描かれたような仕上がりになる
という特徴があります。
そのため、車のボディラインや色を邪魔せず、あくまで「控えめな主張」として存在します。
印刷ステッカーとの違い

混同されやすいですが、カッティングステッカーと印刷ステッカーは別物です。
カッティングステッカー
- 単色(基本)
- 文字やシンボル向き
- 耐候性が高い
- 経年で剥がれにくい
印刷ステッカー
- フルカラー対応
- 写真やグラデーション向き
- 表面保護の有無で寿命が変わる
車に長く貼る前提なら、カッティングステッカーが選ばれる理由は明確です。
素材について ― ORACAL 651

Craft Works Tokyo では、ORACAL 651(オラカル 651) というドイツ製の高品質カッティングシートを使用しています。
この素材は、例えば次のような特徴を持ちます。
- 屋外耐候性:約 3〜5 年
- 紫外線・雨・洗車に強い
- 適度な柔軟性で貼りやすい
短期間で貼り替える前提ではなく、日常の中で自然に馴染む耐久性 を重視しています。
実際どれくらい持つのか?

「3〜5年」と書かれていても、実際の使用環境で差が出るのが正直なところです。
影響する要素の例:
- 駐車環境(屋外/屋内)
- 直射日光の量
- 洗車頻度
- ボディ形状・貼る位置
ただ、適切に貼られていれば、数年単位で見た目を保つ ことは珍しくありません。
逆に言うと、貼り付け直後の扱いが寿命を左右する ことも多いです。
貼る場所と貼り方の基本

貼り付けで大切なのは「力」ではなく 「準備」 です。
基本的な流れは、次のとおりです。
- 貼る場所を洗浄し、汚れやワックス分をしっかり落とす
- パネルを完全に乾かす
- 気温が低すぎない環境(目安:10〜25℃程度)で作業する
- 一気に貼らず、スキージーなどで空気を抜きながら圧着する
特に貼り付け直後は、
- 高圧洗車や洗車機を避ける
- ステッカーの端を不用意に触らない
これだけで、剥がれや浮きのリスクは大きく下がります。
よくある失敗

カッティングステッカーでよくある失敗例としては、次のようなものがあります。
- 位置決めを急ぎすぎて、何度も貼り直してしまう
- 湿気の多い日・雨の日に無理に作業する
- 強い曲面を、一度で無理に貼ろうとしてシワが入る
カッティングステッカーは、「慎重すぎるくらいでちょうどいい」 という性質を持っています。
貼るという行為について
ステッカーは装飾であると同時に、オーナーの「意思表示」でもあります。派手に主張するより、わかる人にだけ伝わる。
Craft Works Tokyo では、そうした貼り方・あり方を大切にしています。車の一部として自然に馴染み、日常の風景に溶け込むこと。
それが、私たちが考える
カッティングステッカーの価値 です。
関連するプロダクトとジャーナル
Craft Works Tokyo では、エンジン形式や思想をテーマにした
カッティングステッカーを展開しています。
- BOXER FLAT4 シリーズ
- VTEC シリーズ
- ROTARY シリーズ
▼ 各種シリーズはこちら
それぞれの思想や背景については、ジャーナル内の各記事で詳しく紹介しています。
カッティングステッカーの基本を押さえたうえで、ぜひお好きなシリーズを覗いてみてください。

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