
せっかく貼ったステッカー、剥がれたら嫌だな
洗車していたとき、ふと気になることがある。「このステッカー、一緒に洗ってても大丈夫なんだろうか?」
スポンジでこすっていいのか。洗車機に入れて剥がれないのか。高圧洗浄を当てても平気なのか。カーステッカーを貼ったあと、多くの人が一度はこの疑問にぶつかると思う。
結論から言うと、CRAFT WORKS TOKYOが採用している ドイツ製の ORACAL® 651 を前提にした場合、通常の洗車で簡単に剥がれてしまうようなヤワな素材ではない。
ただし、どんな洗い方でも完全に同じというわけではない。洗い方によって、ステッカーの寿命や端部の状態には差が出る。
この記事では、CRAFT WORKS TOKYOがチョイスした ORACAL 651 の技術特性を踏まえながら、洗車とカッティングステッカーの関係を整理していく。
CRAFT WORKS TOKYOが選定したのは ORAFOL社の ORACAL®651
まず前提として、この記事で言うカッティングステッカーは、どこのカッティングステッカーでもいいという話ではない。
CRAFT WORKS TOKYOが採用しているのは、ドイツ製 ORAFOL社の ORACAL® 651 だ。
このフィルムは厚み約70µm(0.07mm)のPVCフィルムで、屋外用途を想定したカレンダー製法の中期耐候グレード。
この素材は、単に「屋外用」と雑に扱うだけのフィルムではなく、メーカーが技術データとして仕様を詳細に公開している。
・70μ(ミクロン)の特殊PVCフィルム
・溶剤系ポリアクリレート恒久型接着剤
・屋外耐用年数は黒/白で最長5年
・−40℃〜+80℃で変化なし
・海水環境100時間でも変化なし
ここで大事なのは、単に「耐水、耐候性がある」ではなく、温度変化・水分環境・屋外暴露を前提に設計されている素材だという点だ。
つまり、CRAFT WORKS TOKYOのステッカーは、雨に当たっただけ、普通に洗車しただけ、で簡単に敗北するような前提の素材ではない。
洗車に強い理由は「屋外前提の構造」にある
洗車との相性を考えるとき、見るべきなの構造だ。少しだけ踏み込んで話をする。
ORACAL® 651は、70μ(ミクロン)のフィルム厚と、溶剤系ポリアクリレートの恒久型接着剤を有している。
ここでポイントになるのは2つ。
ひとつは、フィルム自体が薄すぎず厚すぎないことだ。極端に薄い素材は端が不安定になりやすいが、651はカッティング用途で扱いやすい厚みとして設計されている。
もうひとつは、接着剤が水で簡単に流れるタイプではないことだ。溶剤系ポリアクリレートの恒久型接着剤は、最初から「外で使う」ことを想定した粘着設計になっている。
つまり、洗車に対して大事なのは「濡れること」そのものより、端をめくる方向の力がかかるかどうかだ。
つらつらと書いてしまったが、一言で言えば「ハイスペックなので安心してほしい」と言う点。気になったらぜひ精鋭商品たちに触れてみてほしい。
基本は「普通の洗車なら問題ない」
まず一番多い洗車方法から見ていく。
スポンジ洗車
家庭で行う一般的な洗車だ。
水で流し、カーシャンプーを使い、スポンジでボディを洗う。
この方法であれば、ORACAL® 651ベースのカッティングステッカーにとって、特別に過酷な条件ではない。そもそもこの素材は、屋外のマーキング・切文字・装飾用として設計されている。
ただし、注意点はある。
・ステッカーの角を爪で引っかけない
・硬いブラシで端を強くこすらない
・劣化して浮いている部分をそのまま擦らない
つまり、普通に洗う分には問題ないが、端部を意図的に攻撃しないことが大切だ。
洗車機でステッカーは剥がれる?
ここはかなり気になるポイントだと思う。
結論から言うと、正常に施工され、端が浮いていない状態なら、洗車機で即剥がれる前提ではない。ただし、洗車機は「水」よりも ブラシや布が繰り返し接触する機械的負荷 が大きい。
つまりリスクの本体は、洗車機そのものというより、次のような状態だ。
・貼り付け直後でまだ安定していない
・端が少し浮いている
・古くなってフィルムが硬くなっている
・細く尖った形状のデザインで、先端に負荷が集中しやすい
洗車機で問題が起きるとしたら、こういう「端が拾われやすい状態」のときだ。
逆に言えば、しっかり圧着され、状態が安定しているステッカーなら、洗車機だけで急に全体が剥がれるような話ではない。
だから判断としてはこうなる。
・施工直後は洗車機を避ける
・端が浮いていたら洗車機はやめる
・正常状態なら過度に怖がる必要はない
高圧洗浄は少し注意
洗車の中で一番注意が必要なのは、高圧洗浄だ。
理由は単純で、水そのものではなく、高い圧力が一点に集中するからだ。
ORACAL® 651 は温度変化や海水環境への耐性データが公開されている一方で、「近距離から端部を狙って高圧水を当てること」まで想定した万能素材ではない。
高圧洗浄で気をつけるべきなのは次の2点だ。
・ノズルを近づけすぎない
・ステッカーの端を狙って当てない
つまり、面を洗うのはいいが、端をめくる方向に強い水圧をかけないことが重要になる。
洗車よりも実は強い敵は紫外線
ここは少し誤解されやすいが、ステッカーの寿命により大きく効くのは、洗車より紫外線だ。
ORACAL® 651の屋外耐用年数が色ごとに設定されているのも、まさにそこが理由だ。黒/白で5年、透明/カラー/メタリックで4年という差は、屋外暴露による色や素材の変化を前提にした数値になる。
長期間直射日光を浴び続けると、
・フィルムが硬くなる
・色が変化する
・端部が弱くなる
といった経年変化が起きる。
つまり、洗車で一気に壊れるというより、紫外線で少しずつ弱った端に、洗車機や高圧洗浄の負荷が重なると問題が出やすい。
ここを逆に言えば、状態の良いステッカーに通常の洗車をすること自体は、そこまで神経質になる必要はない。
それでも剥がれることがある条件
屋外用フィルムとはいえ、どんな状況でも絶対に剥がれないわけではない。実際に剥がれやすくなる条件は、ほとんどが次のようなケースだ。
・貼り付け前の脱脂不足
・ボディのワックスやコーティングの残り
・貼り付け直後に高圧洗浄を当てる
・エッジ(端)に直接水圧を当てる
特にステッカーの端部分は、水流やブラシが引っかかりやすい場所になる。洗車機でも高圧洗浄でも、端に直接強い水流を当てるのは避けた方が長持ちする。
逆に言えば、施工条件が整っていれば、通常の洗車や雨で簡単に剥がれるものではない。
長持ちさせるための注意点
ここまでを踏まえると、意識すべきポイントはかなりシンプルだ。
・貼り付け直後は強い洗浄を避ける
・洗車機に入れる前に端浮きがないか見る
・高圧洗浄は近距離で端を狙わない
・硬いブラシや爪で端を傷めない
・古くなったステッカーは無理に酷使しない
特別な裏技ではない。でも、こうした基本を守るだけで、ステッカーの状態はかなり変わる。
車の装飾は、貼る瞬間だけで終わらない。その後どう付き合うかで、見え方も寿命も変わっていく。
カッティングステッカーのまとめ
CRAFT WORKS TOKYOが選んだ ORAFOL社 ORACAL® 651 は、70ミクロンの特殊PVCフィルム、溶剤系ポリアクリレート恒久型接着剤、屋外耐用年数、温度耐性、海水試験といった技術仕様が公開された「屋外用途前提」の素材だ。
だから、通常の雨や普通の手洗い洗車程度で、簡単に剥がれてしまう前提ではない。ただし、洗車機のブラシ、近距離の高圧洗浄、端浮きした状態での負荷は別問題になる。
つまり答えは単純で、
洗車はしていい。
でも、端をめくる方向の力は避ける。これが一番本質に近い。

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